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車にかかる費用は生涯で約4000万円
車は所有しているだけで、多くの維持費がかかります。維持費には、自動車税などの税金、車検代などのメンテナンス費用、ガソリン代、駐車場代などがあります。
各維持費の年間の費用は、車種や車の使用頻度によって維持費は変動しますが、目安となる金額は下表のとおりです。
【車種別の年間維持費】
維持費の内訳 | 軽自動車 | コンパクトカー | Lクラスミニバン |
---|---|---|---|
自動車税 | 10,800円 | 30,500円 | 43,500円 |
自動車重量税 | 12,300円 | 16,400円 | 16,400円 |
自賠責保険 | 10,570円 | 10,570円 | 10,570円 |
自動車任意保険 | 80,000円 | 85,000円 | 90,000円 |
車検代 | 25,000円 | 30,000円 | 35,000円 |
点検費用 | 15,000円 | 18,000円 | 20,000円 |
部品交換費用 | 30,000円 | 35,000円 | 40,000円 |
ガソリン代 | 80,000円 | 100,000円 | 140,000円 |
駐車場代 | 144,000円 | 144,000円 | 144,000円 |
合計 | 407,670円 | 469,650円 | 539,650円 |
表から、1台あたり年間約50万円の維持費がかかることがわかります。
20~70歳までの50年間車を使用し続けると、維持費だけで約2500万円かかります。50年間車を使用するためには、同じ車に乗り続けるわけにはいかないため、乗り換え費用も必要です。7年に1度新しい車に乗り換える場合の費用を見ていきましょう。
250万円の車を購入するとして、下取り費用が40万円だとしても210万円の購入費が必要です。
7年に1度新しい車に乗り換える場合
210万円×(50年÷7年)=約1500万円
50年間のうちに車にかかる費用は、維持費の約2500万円と乗り換え時の購入費の約1500万円を合計して約4000万円です。
都会では車は資産ではなく負債である理由
車は時間や場所に制限されることなく、行きたい場所に行ける移動手段です。しかし、住んでいる地域を問わず、すべての人が車を持っていた方がよいとはいえません。都会に住んでいる人にとっては、車は資産ではなく負債となってしまいます。
都会では車が負債になる理由は次の4つです。
- 公共交通機関が充実している
- 駐車場代が高い
- 徒歩圏内で買い物できる
- カーシェアリングサービスが普及している
1つずつ解説していきます。
公共交通機関が充実している
都会では、電車やバスなどの運行本数が多く、公共交通機関が充実しています。早朝から夜間まで多くの電車やバスが運行しているため、車がなくても不便を感じにくいでしょう。公共交通機関の利用料は車の維持費に比べると大幅に安いため、都会では電車やバスを利用する方が支出を抑えられます。
駐車場代が高い
都会は田舎に比べて駐車場代が高いのが特徴です。田舎の月極駐車場の賃料が5,000円程度なのに対し、都会は1~3万円程度の費用がかかります。都会は家賃なども田舎より高いため、毎月の駐車場代は家計の大きな負担となるでしょう。また、駐車場付きの物件でない場合、駐車場代は家賃に含まれておらず、家賃とは別に駐車場を借りなければなりません。地域によっては駐車場が少なく、想像以上の金額がかかる場合もあります。
徒歩圏内で買い物できる
都会は店舗が密集しているため、日常生活に必要なものは徒歩圏内のお店で購入できます。田舎であれば、スーパーも遠くて車で行かなければならない場合もありますが、都会であればスーパーも自宅から徒歩で行ける距離にあります。車で行ったとしても、駐車場が満車でしばらく待たなければならなかったり、そもそも駐車場がなかったりするため、徒歩で行く方が楽な場合もあります。
カーシェアリングサービスが普及している
都会では、カーシェアリングサービスが普及しています。カーシェアリングサービスは、車を分単位で借りられるサービスです。車を個人で所有すると維持費がかかりますが、カーシェアリングサービスであれば、車を使いたいときに利用料を支払うだけなので、大幅に節約できます。カーシェアリングサービスの利用料は、24時間借りたとしても1万円程度です。車が必要になったときだけカーシェアリングサービスを利用する方が車にかかる費用を節約できます。
節約のためにも不要な車は早めに売却しよう
車は所有期間が長くなればなるほど、メンテナンス費用や税金が高くなり、維持費が高額になります。年式が新しく、きれいな車ほど高額で売却できるため、車の使用頻度が少ない人や都会に引っ越す予定がある人は、早めに車の売却を検討しましょう。
売却先は、車の状態にあわせて決めることがポイントです。
状態がよい車の売却は「中古車買取店」
年式が新しい車や、まだまだ乗れる状態のよい車は、中古車買取店で売却しましょう。
走行距離が5万km前後の車や、修理歴のない車などは高額買取が期待できます。中古車買取店に売却するときは、1社ではなく複数の買取業者に査定してもらい、比較検討することがポイントです。
1社では愛車の価値が分からないため、複数社に査定を依頼し、最も高額で買い取ってくれる業者に売りましょう。しかし、自分で1社ずつに査定依頼を出すのは手間も時間もかかります。車一括査定サイトを利用すれば、手軽に複数社に査定依頼できます。
車の年式や走行距離などの情報、連絡先や住所を1度入力するだけで、複数社に査定依頼できるので便利です。
状態が悪い車の売却は「廃車買取店」
年式が古い車や、走行距離が10万kmを超えている車などは、廃車買取店で売却しましょう。廃車買取店では、買い取ったあとに車を再販するのではなく、パーツごとに再販します。そのため、古い車や動かない車であっても、パーツ単位でみると十分価値があり、買い取ってもらえます。中古車買取店では0円と査定されてしまう車も、廃車買取店では値段をつけてもらえるため、売却を諦める必要はありません。